えー若干時間が経ってしまったのですが、9月に福知山北部の大江にツーリングしてきました。その記録です。
大江とか大江山と聞いてピンと来ない方も居られるかも知れませんが、こういった方が通りがいいでしょう、『酒呑童子伝承の里です』と。古くは四堺(しさかい)と呼ばれた土地のひとつで、山城の国の要衝のひとつであり、京の都に穢れが流入する地点の一つとされ地政学的に重視された土地のようです。
ともあれ、ブログ上のメインはまた神社になってしまうのですがw アマテラスが伊勢に落ち着く以前に各地を遷座していた時、ここに奉られた時期があったようです。

まずはここ、豊受大神社です。位置的には
ここですね。

県道9号から入ってすぐのあたりはこんな感じです。周囲は土産物屋があるわけでもなく、純然たる村の鎮守さんくらいの雰囲気で、知らない人は恐らくわざわざ伺うことは無いのではないかという神域です。・・・少なくとも外観は。

駐車スペース(無料)にバイクを停め、階段を上っていきます。
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境内に続く鳥居は皮をはがずに杉をそのまま用いていて、「黒木鳥居」と呼ばれ、殆ど例を見ない珍しい様式のようです。

お参りした後に拝殿を1枚。画像中央が拝殿で、その奥が本殿です。主祭神はトヨウケノオオカミ。拝殿のすぐ隣りにあるのは相殿です。

千木(「ちぎ」。神社の本殿屋根から伸びるファーストガンダムの触角のような構造(なんちゅー形容だw))は「外削ぎ」。伝統的に伊勢神宮では外宮の千木を外削ぎ、内宮の千木を内削ぎと言って区別しています。前者は千木先端部の切断面が地面に対し垂直で、後者は平行という別があります。
一般的には外削ぎの千木は男神、内削ぎの千木は女神を奉るようです。そのため前者を男千木、後者を女千木と呼ぶこともあるようです。
ただ記紀神話などではトヨウケノオオカミは「トヨウケビメ」と記されていて姫神のはずなんですよ。従い男千木があるのは謎なんです。
トヨウケビメがアマテラスの食事番を任じられる豊穣神という位置づけのほかに、伊勢神道ではアメノミナカノヌシやクニトコタチなどの造化神と一体という謎解釈もあるようで、素人には立ち入れない深い意味があるのかも知れません。男装の女神、と言うことはないのでしょうが謎です。

そして境内には、本殿を囲むように末社がずらり。全部で三十七社あるそうです。
写真で見る限りはこれは絶対にお伝えできないのですが、この神社の最も特筆すべきは気配でしょう。僕はどちらかといえば霊感は「零感」に近くてほとんど分からないのですが、ある種異様ともいえる濃密な気配が感じられました。別に排他的な雰囲気ではないのですが、確かにここは神のすみかであると言えるような名状しがたい雰囲気を覚えました。
恐らく始原的な神社はこのような雰囲気を持っているものなんでしょう。
豊受大神社にお参りした後、北に2kmほどに位置する皇大神社と天岩戸神社に伺いました。場所的には
ここです。

まずは皇大神社に向かう途中で1枚。

参道脇に停めて拝殿に向かいます。
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